教育コラム

勉強をする意味はあるの? 勉強をする5つの意味

中高生のときに勉強が難しくなると「今やっている勉強に何の意味があるんだろう?」「どうせ使わないのに・・・」と思ったことは、みなさん1度はあるのではないでしょうか?

私自身も、苦手な科目の勉強をしているとき、何でこんなこと覚えなきゃなんないんだろうと思ったことはあります。ここでは、そんな疑問について考えて見ましょう。

私が考える勉強の意味は5つあります。

1.生きていく力を身につける

2.勉強を通して成長することができる

3.人生を有利にするための手段としての勉強

4.知識が多くなることで人生が豊かになり得をする

5.自己実現・人生の意味を見つけること

私の体験からきたものですので、他にもたくさんあると思います。また、少し理由として似ていたり、かぶってくることもありますが、順に見てみましょう。

1.生きていく力を身につける

動物は、生きていく中で獲物のとり方、敵から安全に逃げる方法、生き延びる方法、子孫を残す方法など生まれもって本能的にわかっているものもあれば、学習を通して知ることもあります。

生きていくこと=学習していくこと とも言えるかも知れませんね。

では、人間にとってはどうでしょう。人間は、ライオンやシマウマなど他の動物に比べて本能的な生きていくための知識というのは少ないのではないでしょうか?生まれて赤ちゃんの状態で生きていくのは無理でしょうし、何も教わらなければ、まともに生きていけないのも想像しやすいと思います。

小さなころから少しずつ学んでいくことで生きていくスキルを身につけているのです。これは、他の動物に比べると本当に時間がかかることだと思います。

人間の生活は、複雑なので何がどう生きてくるのかわかりにくいというのも他の動物とは違う点ですね。

特に学校の勉強は、どこが生きることに関係してくるのかわかりにくいと思います。私も子供のときはわかりませんでした。

大人になって、思ったことは 勉強すること=問題解決をする力を身につけること なのではないかということです。

数学や、英語、国語の問題を解く中で、問題の中からヒントを探し、解決するためにどのようにヒントを生かすかを考えて解決するトレーニングをしていると考えることができます。

 

2.勉強を通して成長することができる

2つ目は、勉強を通して成長することができる点です。これは、スポーツなどでももちろん当てはまることですが、勉強をすることでできないことができるようになり、成長していくのを実感できます。

またテストをやることで今自分がどこまでできているのかを数値化することができます。これは、成長のものさしとしては非常に有効だと思います。

サッカーや野球、柔道などでも勝ち負けといった意味では、数値化でき、成長を実感できることは確かです。ただし、相手関係によって状況が変わることを考えると一定なものさしとは言いにくいかもしれません。陸上競技や水泳のタイムなどは、一定のものさしといいやすいかもしれませんね。

その面でも勉強は自分の成長をわかりやすくするいいものさしと言えます。

また、野性の世界と違って、私たちが勉強する環境は、失敗すると命の危険があることはありません。失敗することで色々なことを学んで、改善しまた成長することができます。

もちろんテストで、悪い点を取ると怒られることもあるでしょうから、怖いこともあるでしょう。でも野性の世界のように死ぬわけではありません。勉強を通して成長していく近道は、「失敗を恐れない」ことでしょう。

勉強から得た成功体験は人を驚くほど成長させます。

 

3.人生を有利にするための手段としての勉強

3つ目は、勉強することで人生が有利になるということです。仕事を見つける上でも中学を卒業して、探すよりも大学までしっかり勉強して仕事を探すほうが、仕事が見つかりやすいです。(もちろん中学を卒業して仕事で成功した偉人もたくさんいますが、よほどの努力をしないとだめでしょう。)

また、勉強をして資格を取ることでできる仕事もあります。例えば、医者や先生などがそうですね。普通のサラリーマンになったとしても、会社で資格を取って給与をアップさせることもできます。

学歴社会ではないと言われますが、会社や社会に出てからも覚えることはたくさんあります。仕事の内容、生活上のルール、税金などの仕組みや、補助金などの制度、しっかり勉強していないと損をすることもたくさんあります。

また、海外旅行で外国語がしゃべれなかったばかりにトラブルに巻き込まれたなんて話もよくあります。そのとき勉強しておけばとならないようにしっかり勉強をするべきですね。

 

4.知識が多くなることで人生が豊かになり得をする

4つ目は、勉強をすることで知識が多くなり人生が豊かになるという点です。勉強をすることでいろいろな知識が身についてきます。例えば、旅行で古いお寺など見たときに歴史が頭に入っているかそうでないかでは、見たときの感動や楽しさはぜんぜん違ったものになるでしょう。

外国の方が、日本のお寺や文化的なものを好まれ、日本人以上に感動しているのは、事前に日本の文化などを勉強してぜひ実際に見たいと思っているからでしょうね。

また、日常的に知らず知らずのうちにしていることですが、お得な情報などを仕入れて生活を豊かにするというのも勉強に通じます。

さらに、いろいろな知識があると友達と話していても会話が弾み、深い話もできるので人間関係を良好にする上でも多くのことに興味を持つことはとても重要です。

実際、ただ格好がいい人よりも色々なことを知っていて、話が面白い人のほうが、モテますしね。

人間はそもそも新しい知識を仕入れることが好きなんです。

 

5.自己実現・人生の意味を見つけること

最後は、勉強を通して自己実現したり人生の意味を見出せることです。人間ただ生きているだけだととても面白みもなく、つらいです。色々なことを知ったり勉強することで刺激を受けて生きがいを感じます。

中高生の人には、今の勉強のイメージが強すぎて、楽しいという言葉と距離があると思いますが、学校で勉強する内容はほんの一部にしかすぎません。

 

このように勉強をすることの意味まで考えることで少しでも前向きになることができれば、後は行動するのみです。一緒にがんばりましょう!