子どもを指導する先生や、スポーツの指導者の方、毎日子どもと接している保護者の方は子どもにどんな風に接すればいいのだろうか?と日々悩みながら過ごされていると思います。
今回は、子どもを伸ばす方法について一緒に考えてみたいと思います。
子どもを伸ばす方法としては、厳しく叱ってでも指導するということもありますが、私は、基本的には褒めて伸ばすことがよいと考えています。
なぜなら、子どもは褒められることで自信を持ち、もっと頑張ろうと思うからです。私自身もテストでいい点が取れた時に学校の先生に褒められて「もっとできるんじゃないか」と思ってさらに頑張った記憶があります。
上手く褒めることは子どものやる気をさらに高めることができます。では、どんな褒め方が子どもを伸ばすのに有効なんでしょうか。以下の5つのポイントを参考にしてみてください。
1.子どもをよく見ていて、タイミングよく褒める
子どものことをよく見ることというのがポイントです。よくできたことを見つけたらその場で褒める方がいいです。「その場」というのがまずポイントです。なぜなら、時間がたてば、たつほど子ども自身の気持ちもだんだん冷めてしまいますし、そして、褒める側も褒めるタイミングも逃してしまい、褒めてもしらけてしまう可能性があるからです。
2.何かをしながら褒めるのではなく、子どもを見て心から褒める
褒める時は何かをしながら褒めても効果はないでしょう。叱るときは真剣に叱るのに褒める時は恥ずかしくて片手間にさらりと褒めるのでは、子どもにも気持ちがなかなか伝わらないでしょう。子どものことを見ながら心から褒めるようにしたいものです。普段褒めることに慣れていない場合は、自分の中で大げさなくらいに褒めてもいいかもしれません。
3.結果だけではなく、努力したことをしっかり褒めてあげる
例えば、テストで100点を取れたなら、100点を取った結果だけを褒めるのではなく、100点をとるためにどれだけ頑張ったのかをきちんと評価してあげましょう。プロセスをしっかり見てくれていることを子どもも嬉しく感じるはずですし、やはり自分のことをちゃんと認めてくれているという経験は子どもをやる気にします。
4.他の人と比べない
兄弟や他の子どもと比べるような褒め方もあまり効果的とは思えないです。やはり子どもは自分のことを見てほしい、自分を認めてほしいという欲求があるので、誰かと比べられるという事は、自分への関心が低いと感じてしまうからです。
5.共感する
子どもが嬉しいのは、一緒に喜びを分かち合う事ではないでしょうか。お父さんやお母さん、先生が自分の事のように喜んでくれたら思春期の子といえやはり嬉しいですし、もっと頑張ってまた喜んでもらいたいという気持ちになります。例えば、元テニスプレイヤーの松岡修三さんなども共感するのが上手いタイプでしょう。少し熱すぎる印象も与えてしまいそうですが、やはり、あそこまで真剣にぶつかって来てくれて、褒める時は真剣にリスペクトを込めて褒められるととても嬉しいと思います。
これらのポイントなども参考に普段の子どもとの接し方を考えてくれたらと思います。