教育コラム

大学受験の面接はオープンキャンパスから始まる!面接を勝ち抜く戦略

大学受験の面接はオープンキャンパスから始まる!面接を勝ち抜く戦略

近年、大学入試は非常に多様化、複雑化しています。

一般入試の合格者に占める割合がどの大学も少なくなり、指定校推薦、公募推薦、AO入試などに分散していく傾向にあります。これは、大学側からすると、いろいろな方式で学生を集め、多様な人財を集めたいという目的があります。

(本音は、早くから学生の数が読めるように早期化してるんじゃないかなとも思いますが…)

さらに大学入試制度が大幅に改革されてくるため、一般入試の問題の過去の蓄積も当てになりにくく、大学側からしても選抜方式としてやや不安な面も否めないのではないかと思います。

そこで、私個人としては、まずは、指定校推薦が取れるように学校の評定平均をあげること。そして公募推薦やAO試験をしっかりと調べて、一般頼みのプランにしないことを強くお勧めします。

以上を踏まえるとウェイトが増すのが公募や、AO試験などで課されることが多い「小論文」や「面接」です。今回は「面接」にスポットを当てた戦略のお話をしていきたいと思います。

この記事の目次

1.面接で見られるのは学生の主体性だ!!

2.その大学に入りたい理由を説得力を持って言えるか?

3.私の思う戦略その① 入学前から研究テーマを持つべし

4.私の思う戦略その② オープンキャンパスの有効活用

 

1.面接で見られるのは学生の主体性だ!!

まず、お話しておきたいのは、大学(大学に限らないと思いますけど・・・)が学生の何を見ているかということです。毎年、大学受験の際に、面接対策をするので、大学の受験要綱をみたり、必要であれば、大学の入試広報に問い合わせしたりして、探りを入れたりしますが、よく話に出るのが「学生の主体性」といった話です。

大学で何を学びたいのか?何のために大学に来るのか?

こうした問いに面接のときにしっかりと答えなければならないのです。

この背景として、大学生が入学したのにあまり勉強もせずにバイトやサークルにいそしんでるのではないかと勘繰ってしまいますが…そのあたりは今回は見ないことにしましょう(笑)

 

2.その大学に入りたい理由を説得力を持って言えるか?

では、具体的に戦略的な話をします。面接で具体的には、言えないといけないことはその大学でなければならない理由です。これが言えそうでなかなか難しい。

2018年に新聞で福井県立大学で恐竜学部が新設されるといった話題がありました。

興味がある方はこちらをどうぞ→福井新聞

この恐竜学部みたいにほぼほぼオンリーワンな学部に行きたいならそこまで難しくないのです。しかし、たいていの学生さんが行こうと思うのは、文学部や法学部や経済学部のようないろいろな大学にすでにある学部ですよね?

その中で、どうしてその大学で学ぶ必要があるのか?ということを説得力を持って言えるかということを面接官は見ていると思いましょう。

早稲田がカッコいいと思うからとかそういう理由は無理です

 

3.私の思う戦略その① 入学前から研究テーマを持つべし

では、私の思う戦略です。ここ2,3年私の戦略を実践してくれた子で、小論文と面接のみの方式の子は志望校に受かっているのでそこそこ信頼度が上がってきている戦略と思っています。

まず、1つ目ですが、志望動機に具体的な研究テーマを盛り込んでいく。おそらく、ほとんどの学生さんが、経営を学びたいから経営学部とか…大学の設備が整っているから選んだとかそのあたりで止まってるのではないでしょうか。

入試段階で卒論でこんなテーマで取り組みたいくらい練っている子はかなり少ないと思います。というか大学生でも卒論のテーマを決めるの遅いですから・・・

ここで、さらに志望校の強みになるテーマも盛り込んでいきます。

例えば…

その大学の看板教授の得意な分野

その大学がPRしているコースに沿ったテーマ

こうしたものを中心に今の時点の研究テーマを構築します。(もちろん大学で勉強し深まっていく中で変更になるのは全然かまわないでしょう)

そして、研究テーマが決まったら、オープンキャンパスなどの機会にその大学の教授にそのテーマについて聞いてみましょう。

ここで、「そのテーマ面白そうだね」なんて言ってもらえたらしめたものです。

志望動機で、この大学だから学べることというミッションを半分くらいクリアしたようなものです。

 

4.私の思う戦略その② オープンキャンパスの有効活用

私が指導する生徒さんには、オープンキャンパスは必ず全部参加するようにと言います。特に第一志望校が決まっているならなおさらです。一回の説明では、十分な情報や面接に生かすネタの仕込みができないからです。

ネタとは何か…

それは、戦略その1でテーマを考えたと思いますが、仮にその大学の教授のお墨付きをもらえても、それだけだとその大学じゃないと学べないかといった時にまだ完璧ではないのです。

ここで、私が考えた戦略としてその大学の教育理念を研究し、それをうまく面接に盛り込めないかというものです。

例えば、キリスト教系の大学など宗教法人系の大学に多いものとして…「ひとのために学ぶべき」といった考えがあります。

ここで、オープンキャンパスなどでスタッフをしている学生さんや模擬授業をしている教授に講義後、積極的に質問してみてください。大体は、熱心に説明してくれます。

ここで、その大学の教育理念を持ち出して、

「貴学の教授や学生は、まだ入学もしていない私のために、時間を割いて自分のことのように相談に乗ってくれました。素晴らしい教育理念を実践している貴学で学びたいと思いました」

という理由を合わせるとどうでしょうか?それぞれ一つずつでは、理由として弱いかもしれませんが、二つ合わさるとかなり説得力が増すと思いませんか?

このようにHPで見たうわべの言葉ではなく、足で稼いで自分が感じた理由を盛り込むことがオープンキャンパスに行く理由と考えています。

私も早稲田大学のオープンキャンパスに数年前行きましたが、模擬授業の後で教授に質問する人ほとんどいませんよ。

こうした主体性を発揮すると必ず、他の受験生と差がつくと思います。

 

 

以上、細かい点は色々ありますが大まかな戦略となります。

おそらくこれは、大学受験だけではなく、高校受験での面接や就職試験での面接の志望する理由づくりに生かせると思います。皆さん参考にしてくれると嬉しいです。