勉強法

学力アップに役立つ 地頭を鍛える!新聞活用法 3つの事例

皆さん、新聞は読んでますか?新聞はためになるというのは知っているけど、なかなかうまく活用できてないなぁ…

そんな方に、今回は地頭を鍛える新聞の活用法を考えてみたいと思います。

目次

・新聞のメリット

・新聞の活用法

 

新聞のメリット

ところで新聞は学力アップにおいて何の役に立つのでしょうか?新聞を読むことでどんなメリットがあるのかあげてみましょう。

・世の中の動きを知ることができる

・色々な情報が手に入る(日常会話の話しのネタになる)

・色々な人の考え方を知ることができる

・読解力、思考力をつけることができる

・入試、就職活動に生かせる

他にもいろいろメリットはあると思いますが、以上のようなメリットが考えられます。特に朝日新聞の「天声人語」は中高大の入試問題にも昔から採用されることで有名ですね。2014年の大学入試では242校で、437もの問題が朝日新聞から出題されたようです。

また思考力を深めるという意味では、できるだけ多くの新聞を比べ読みすることで一つの事件でも色々な見方があることを学べます。池上彰さんのテレビ番組など見ているとよくそんな話がありますね。

新聞のメリットがわかったところで、実際の新聞の使い方についてみてみましょう。

 

新聞の活用法

・天声人語を使った勉強法

天声人語は朝日新聞の朝刊の1面にある長期連載中のコラムです。この天声人語は昔から入試問題の題材などによく使われていたこともあり勉強に使うには、ちょうどいい記事になります。

①記事をできるだけ速く読む

まずは、記事をできるだけ速く読んでみましょう。小中学生だと普段読み慣れていないと2~3分、それ以上かかってしまうかもしれません。しかし、しっかりと毎日練習すると1分くらいで読むことができるようになるので、そのくらいの時間を目安にしてみてください。速く正確に読むことができるようになると学生では、問題など解くスピードが速くなりますし、学生以外の人は読むスピードや考えるスピードが速くなることで処理スピードが速くなるので能力アップにはもってこいです。

②文章を書き写してみよう

朝日新聞に限りませんが、各新聞の看板記事や社説などはその新聞社のベテラン記者などが書くことが多いです。そのプロの文章を書き写すことで文章の構成や表現、言葉などを自然に身に付けることができます。朝日新聞の天声人語だと専用のノートもあります。

③記事の内容をまとめる

記事を読み、書き写して内容がわかったところで、今度は内容をまとめる練習をしてみましょう。要約のポイントは、「何が書かれていたか」
「作者は何を主張しているのか」「結論は何か」を中心にして、どの文章がキーになる文章で、作者の主張を強化する文章か構成を考えて、その中で省いてもいい文章はどれかを考えてまとめていきます。この作業を通して文章中のポイントを考えていく力がめきめきついていきます。

私の指導経験上では、これらのトレーニングをきちんとしていた子はかなり伸びています。例えば…

○中学入試を目指していたN君の模擬試験(関西地方で有名な模試)を見てみると

トレーニング前(小6の7月) 偏差値:50

入試前(小6の12月) 偏差値:68(模試の国語で2位 98点!)無事に志望校合格!

○難関私立高校を目指していた公立中学校に通っていたA君の場合 五ツ木模試の国語の成績を見ると

トレーニング前(中3の6月) 偏差値:45

入試前(中3の11月) 偏差値:67 無事に志望校合格!

目立った例だけ挙げましたが、このような感じで成績が上がった例があります。

事例1.地頭を鍛える投書欄、社説の利用法

地頭という事をたまに耳にすると思います。地頭とはなんでしょうか?

デジタル大辞泉では次のように説明されています。

大学などでの教育で与えられたのでない、その人本来の頭のよさ。一般に知識の多寡でなく、論理的思考力やコミュニケーション能力などをいう。「―がいい」「―を鍛える」

簡単に言うと問題解決能力や常識にとらわれず、色々な角度から物事を考える力、全体を把握し結論から考えていく力そんな風に言いかえることもできそうです。

具体的に使う記事は投書欄や社説です。投書欄や社説に対して反論文を書いてみるといいでしょう。自分の意見と近い場合は単なる感想になってしまうので、意見が同じであっても、反対の立場に立って反論文を書いてみましょう。その際に、感情的な反論ではなく、違う視点から見た場合どんなことが言えるのか?反対の立場の人はどんな考え方をするのかといった事を踏まえて書いてみましょう。

こうした練習をしていくことで多角的な視点を持って物事を考えることができるようになります。これは、単純な知識の詰め込みでは、なかなか身に付かない力ですのでお手軽に勉強できますのでおすすめです。

 

事例2.英語の勉強にも役立つ英字新聞

生きた英語を学ぶには英字新聞がおすすめです。中高生には少し難しいですが、世界の出来事などが教科書の英語表現ではなく、実際に使われる英語として身に付けることができます。ただ、アメリカの新聞などを取るのは難しいですし、新聞をいくつも取るのは大変ですね。そんな時は、ネットを利用しましょう。おすすめはジャパンタイムズです。日本のニュースを扱っていますので読みやすいと思います。

ジャパンタイムズのホームページも勉強に役立ちますホームページはこちら

また、先ほど紹介した朝日新聞の天声人語ですが、英語との対訳が載っているものが本としても出版されています。朝日新聞を取っていないけど天声人語はチェックしたい。英語を勉強してみたいって方には便利ですね。

 

事例3.お子さんのいる家庭向け 新聞をクイズのネタにする

これは簡単です。どんな新聞喉の記事でもいいんですが、漢字や熟語、言葉などに丸を付けて子どもに何と読むのかクイズのような感じで出題していきます。あくまで勉強といった雰囲気でやるよりもクイズのような感じで一緒に取り組むのがいいですね。言葉だけではなく、記事のないように対して意見を出し合ったりすると知識だけではなく、考え方も深まり一石二鳥です。