オンライン個別指導とオンライン授業の違いを現役講師が詳しく説明!
コロナ禍の影響もあり、オンラインで授業をしている塾は多くあります。学習塾のホームページなどでみられる「オンライン個別指導」や「オンライン授業」の表記。
この表記の違いは何でしょう?ここでは、学習塾の現役講師でオンラインでの授業も10年以上している私が、細かく説明していきたいと思います。
この記事を読んでいただければ、オンラインでの授業の形態がばっちり理解できるはずです。
1.オンライン授業ってどんな授業?
2.オンライン個別指導とは?
3.オンラインでの授業を選ぶときのポイントは?
1.オンライン授業ってどんな授業?
オンライン授業とは、インターネット回線、PCやタブレット、スマホを使用して、講師側と生徒側をつなぎ、授業を行うもの全般を指します。
eラーニングのソリューションを提供している会社「デジタル・ナレッジ」では詳しく解説されていますので興味のある方はそちらも参考にしてください。
インターネットを使用した授業全般を指しますので、学校のように先生一人に対して、複数の生徒が対象の一斉授業も含まれますし、家庭教師や個別指導の塾のように1対1での指導による授業も含まれます。
また、授業をどのように配信するかという視点で見ると、講師と生徒が同時に授業を行うライブ授業と事前に講師の解説したものを撮影し、いつでも見れるようにインターネット上で配信するオンデマンド型の授業も含まれます。
さらに、講師と生徒が双方向にやり取りできるか否かでも指導形態は変わってきます。
2.オンライン個別指導とは?
次にオンライン個別指導について説明していきたいと思います。以前このブログでも解説したのですが、オンライン個別指導とは、特許庁のホームページを見る限り2013年に神戸にある学習塾さんが商標登録しています。
この点からも比較的最近使われるようになった言葉で、主に学習塾側がホームページなどの説明に使用しているケースが多いです。
オンライン個別指導とは、オンライン授業の中でも、主に1対1や1対2のように、講師が1人に対して生徒が1人ないし2人の個別指導をオンライン上で行うといったものを指すと言えます。
一般的には、オンラインでの個別指導の場合でも生徒側からすると「オンライン授業」とひっくるめて使用していることが多いと感じます。
実際塾で働いている私たちもオンライン個別指導と丁寧に区別して使っているかといえば、オンライン授業を使用していることがほとんどです。
塾での表記を見た際にっどのような内容なのかという点を判断するうえでチェックしてもらえればいいのではないでしょうか。
3.オンラインでの授業を選ぶときのポイントは?
では最後にオンラインでの指導を塾で依頼する上でチェックするべきポイントを学習塾の講師の視点から解説していきたいと思います。
まずは、オンラインでも教室での授業でも同じですが、生徒さんが、集団形式の授業と個別指導形式の授業どちらが適しているのかという点が重要です。
集団形式の授業のメリットは、目的に合わせて必要な点が網羅的に押さえられている点と受講者の目的やレベルに応じてコースやレベル分けされたクラスが用意されていることが多い点。また、同じ授業に対して複数人の生徒が受講するため、一般的に個別指導よりも安い金額で受講できる点です。
集団形式の授業の場合、講義をライブで聞くものとオンデマンドで聞くものにも分かれるため、どちらがその生徒さんにとって都合がいいかという視点も重要になります。
ある程度の質が担保された授業を自分のペースで見るのでいいという場合は映像授業に当たるスタディサプリのようなサービスも検討することもできます。
一方オンライン個別指導になると、よりその生徒さんの個性や進捗に適した個別プランによる指導が可能となってきます。個別指導の場合は、生徒の理解力によって、わかっているものは指導時間は少なめに、理解が足りないところは多めに解説することもできます。
また、集団授業のスタイルでは、受講生の平均的なレベルを想定して授業内容を構成していく必要も出てきますが、個別指導の場合は、生徒一人一人に合わせればいいので、基本的にはあなただけの授業というものが可能となります。
ただ、個別指導のスタイルは、講師による力量の差や塾として生徒をどのようにサポートできるのかといった点も重要になります。
教室に通う場合は、自習なども行うことができると思います。その際に進路の相談や学習に関するアドバイスを受けやすいですが、オンラインでの指導の場合は、単純に学習に関するアドバイスを受ける接点が限られます。
この点のサポートをどのように行うかという点もオンラインでの指導の場合はポイントとなります。
以上の様なポイントを踏まえ、オンライン個別指導とオンライン授業の違いや塾選びのポイントをおさえてもらえるとよいかと思います。