オンライン個別指導のメリットとデメリットを現役塾講師が解説!!
現役塾講師でオンライン個別指導の指導歴が10年を越える筆者のTOMO です。今回は、オンライン個別指導のメリットとデメリットに関して解説していきたいと思います。
指導者視点から生徒さんの様子などを見て築いた点などを踏まえて解説していきたいと思います。
1.オンライン個別指導のメリット
①インターネットとネット端末があればどこでも学習できる
②時間の節約になる(学習時間を増やすことができる)
③反転学習的な授業計画にすることで学習効果が高まる
④映像授業やリスニングなど授業に取り組みやすい
⑤比較的授業に集中しやすい
2.オンライン個別指導のデメリット
①学習管理をある程度自分でやる必要がある
②機械トラブル、ネットトラブルのリスクがある
③教室で受ける授業に比べ迫力や臨場感が劣る
④サボろうと思えばサボれる
1.オンライン個別指導のメリット
①インターネットとネット端末があればどこでも学習できる
オンライン個別指導の最大のメリットは、物理的な通学の問題を解決できる点です。今までは都市部の生徒さんは塾や家庭教師のサービスを受ける場合も多くの塾から選べたり、講師も近隣の大学の出身者から選ぶことが可能ですが、地方に住む生徒さんは塾や講師を選ぶ選択の幅が限定されていたという地方間のギャップがありました。インターネット回線の利用により、この問題が解決されるというのが大きなメリットです。これによって沖縄に住んでいようが北海道に住んでいようが、東大を目指す高校生が、現役の東大生の指導を受け、学習のアドバイスを元に東大合格を目指すといったことも可能になるような時代になったのです。
少し前ですが、ビリギャルで有名になった坪田塾は関東エリアから新幹線を使って来る生徒がいたという話を聞いたことがあります。今では坪田塾自体教室が全国に広がったのでこの心配はいらないのですが、オンライン授業のシステムを使うと物理的な問題を解決することができます。
②時間の節約になる(学習時間を増やすことができる)
時間の節約になる。インターネットとそれを使える端末があれば、自宅でも会話が許されるならカフェでも授業を受けることができます。これまでは、塾に通うという物理的な時間が必要でしたが、この時間が節約されるのです。その節約された時間を更に勉強に回すことができれば、大きなアドバンテージになると思いませんか?1日塾の往復に30分費やしていたなら約300日塾に通っていたなら150時間を捻出することができます。これくらいの時間があれば1教科1学年分くらいならはじめから全てマスターできるくらいの時間です。もちろん塾などでの先生や友だちと過ごす時間も大切ですが、こうしたメリットも有るというのは頭に入れておいて損はないと思います。
③反転学習的な授業計画にすることで学習効果が高まる
オンライン授業は教室での授業に比べ反転学習を取り入れやすいと思います。オンライン個別指導は基本的には1対1で行う塾が多いです(もちろん1対2に対応している塾も増えています)。自身で教科書や映像授業で知識のインプットをしていき、授業ではマンツーマンでみっちり問題への応用力を養う。教室では他の生徒の目が気になる生徒さんでも他の生徒の目を気にするなく、先生にどんどん疑問をぶつけることもできます。
④映像授業やリスニングなど授業に取り組みやすい
映像授業やリスニングの教材は最近のものはほぼネットで配信されているものが多いです。オンライン個別指導もインターネットとそれを見る端末で行うことができるので、こういった映像授業やリスニングなどを授業に組み込むのが、教室での授業よりも容易にできるという点もメリットと言えます。リスニングに関しては、中学生も高校生もその重要性は高まっています。本来は、塾でもリスニング練習をもっとすべきだと思いますが、個別指導でも集団授業でも音声を鳴らさないといけない特性上、リスニングのような勉強はいつでも気軽にはしにくいものです。オンライン個別指導ではそういった事を気にせず気軽に取り入れることができる点が特徴でもあります。
⑤比較的授業に集中しやすい
オンライン個別指導では、自宅の学習部屋などで取り組むことが多いと思います。他に人がいない環境で、ヘッドセットなどを用いると更に雑音もシャットアウトできます。こういう環境にすることでより授業に没入し集中しやすいと思います。これもオンライン個別指導のスタイルのメリットと言えると思います。
2.オンライン個別指導のデメリット
①学習管理をある程度自分でやる必要がある
オンライン個別指導は自宅で学習するがゆえに学習管理を気をつけないと授業だけやってあとは勉強しないといったことが起こる可能性があります。塾などに通っている場合は自習室利用もすることが多いでしょうから、塾の先生に逐一学習進捗を聞かれたりチェックしてもらえると思いますが、その部分をある程度自分でしないといけなくなります。この点はデメリットと言えます。教室で授業もしている私の立場でも教室に来てくれれば把握しやすいのにと思うことも多々ありますので。
②機械トラブル、ネットトラブルのリスクがある
オンライン授業やオンライン個別指導はインターネットやインターネットを使う電子機器を使うため、どうしても機械のトラブルやネットのトラブルのリスクがあります。普段あらパソコンを良く使っている人は大したことではなくても、あまり触らない人からすると些細なトラブルでも相当なストレスになる可能性もあります。この辺のリスクはある程度覚悟し、簡単な対処法を身につけておかないといけないという点も考慮する必要があります。
③教室で受ける授業に比べ迫力や臨場感が劣る
オンライン個別指導と教室での指導を比べるとやはり教室のほうが迫力もあるし臨場感があると思います。ここは、この先VR技術など相当一般的になるまではなかなか差が埋まらないと思います。この点をある程度、理解して授業を受けないとわかりにくいとかつまらないといった印象が強くなってしまうことがあるので気をつけておく必要があります。
④サボろうと思えばサボれる
この点がオンライン授業やオンライン個別指導をしていく上で最大の問題だと常に思います。講師側からすると画面に写っている姿でしか判断はできません。教室で授業をしていたら、ウトウトしていたり、コソッとスマホを触っていたりしたらすぐに気がつくのですが、画面に映っていないところでそういったことをしていると講師側は気づくことができません。ここは受ける側のモラルを信じるしかありませんが、受ける前に自分自身でもしっかりと心づもりをしてほしいところでもあります。