勉強法

30人の東大生、難関大の学生と話してわかった成果を出すための6つの能力

30人の東大生、難関大の学生と話してわかった成果を出すための6つの能力

私は、以前東京に行く機会があり、東大生や早慶の学生たちと話をする機会がありました。

彼らと話をしている中で気づいたのが、成果を上げる学生の傾向としてある能力が異常に高いなと思うことです。

中学生などを指導していたことがありますが、彼らの学生時代の話を聞くとその能力がさらに顕著になります。

では、どんな能力なのかを簡単に説明していきましょう。

1.メンタル

2.プランニング能力

3.実行力

4.自己分析力

5.自己管理能力

6.改善する能力、工夫する発想力

1.メンタル

1つ目のメンタルに関しては、彼らは失敗も数多く経験し、期待や回りからのプレッシャーに耐えて合格を勝ち取ったため、相当メンタルが強いです。どんなことでも逃げずに向き合い、失敗してもそれをバネにしていく強い気持ちを持っている人が多いです。また、浪人経験者が多いこともあって、人一倍苦労したり、家族や仲間に支えられてきた人も多いのが特徴的で感謝の気持ちや、素直に人の話を受け入れる人も多い印象があります。

もちろん、人間なのでプライドが高くて自己中心的なエリートタイプの人もいるでしょうけど・・・

2.プランニング能力

2つ目はプランニング能力です。自分の模試の成績や入試までの期間をもとに何をいつまでにしないといけないのかという事を常に意識してきた彼らは、中長期計画を立てることができる人が多い印象があります。

3.実行力

3つ目の実行力に関しては、立てた計画を確実にこなすこと。さらに彼らは、頑固なまでに徹底してやり通すことをしてきた人が多いです。見た目は、ほんわかしている女の子でさえ、内面では、ストイックに自己に課したノルマをきちんとこなしてきています。

4.自己分析力

4つ目の自己分析力は、自己評価が正確であるともいえます。勉強が苦手な人ほど自分の評価を曖昧にしがちです。中学生くらいの子どもによく見られますが、間違った問題をすぐに消して答えを写してそのまま丸をしてしまう。そして後になると何が合っていたか、どれを間違えたかわからないといったことはまず起こりません。

彼らはきちんと自分のできることできないことを把握しています。

5.自己管理能力

5つ目の自己管理能力にも通じますが、彼らは、自分に対してごまかすことなく正確に管理コントロールしています。一時期の感情に流されずに冷静に事象をとらえて今すべきことを優先順位を立てて行動に移すことができる点も特徴的だと思います。

6.改善する能力、工夫する発想力

そして6つ目の改善する能力、工夫する想像力に関してです。彼らは、失敗したことを必ず、反省して改善しています。勉強の嫌いな子ほど間違いをそのまま放置して、見過ごす傾向があるのでその点は大きな違いです。また、高学歴な彼らによく見られるのは、改善すると同時に以下に楽しく勉強ができるか?誰と一緒に勉強していると楽しく勉強できるか?間違ったものをただ暗記するだけでなく、それは他にはどのように使われるかなど、想像力を膨らませながら勉強しているという点です。

ここで、彼らの傾向を見て気づいたことがあります。

皆さんは、PDCAサイクルというものをご存知でしょうか?

ウィキペデイアでは以下のように説明されています。

第二次世界大戦後、品質管理を構築したウォルター・シューハート、エドワーズ・デミングらが提唱した。このため、シューハート・サイクル (Shewhart Cycle) またはデミング・ホイール (Deming Wheel) とも呼ばれる。
PDCAサイクルという名称は、サイクルを構成する次の4段階の頭文字をつなげたものである。後に、デミングは、入念な評価を行う必要性を強調してCheckをStudyに置き換え、PDSAサイクルと称した。
Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する
Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う
Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する
Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする
この4段階を順次行って1周したら、最後のActを次のPDCAサイクルにつなげ、螺旋を描くように1周ごとにサイクルを向上(スパイラルアップ、spiral up)させて、継続的に業務改善する。この考え方は、ISO 9001、ISO 14001、ISO 27001、JIS Q 15001などの管理システムや、ソフトウェア開発におけるスパイラルモデルを始めとする反復型開発などにも反映されている。また労働安全衛生マネジメントシステムでは、これらのISOと同様なPDCAサイクルを活用して危険の元凶となる事柄を特定しリスクアセスメントを行うことでリスク低減を継続的に実施している。

今ではいろいろな場面でこのPDCAサイクルが用いられています。

彼らの行動パターンと似ていませんか?彼らは、中高生のころから、知らず知らずのうちにこうした効率的なマネージメント理論を実践してきたといえますね。

勉強を得意にするには、こうしたマネージメントをきちんとすることが秘訣なのではないでしょうか?

おわかりかもしれませんが、これは、運動神経のようにその人個人の特異な能力というよりは、誰でも気をつけてやれば、十分まねができることです。

皆さんも普段から意識して取り組んでみてください。