勉強法

現役塾講師に聞いた中高生の5教科の勉強のやり方

現役の塾講師に勉強のやり方について聞いてみましたので、各教科ごとにポイントをまとめ、書いていきたいと思います。Q&A方式と箇条書きのところが混じっていますがご了承を

英語の勉強のやり方

Q英語の勉強でどうしても単語が覚えられなくて困っています。

単語が覚えられないという方の多くに、原因は小学校でのローマ字の取りこぼしがあります。やはり英語は言語ですので、読めない単語は覚えることができません。ローマ字のつづりと似ている場合、ローマ字がまったく頭に入っていない人よりもはるかに少ない労力で単語を覚えることができます。また、似ていない場合は似ていない場合で『意外なつづりなのだな』という意識が生まれ、単語のつづりが印象に残りやすくなります。更には、手を動かし、口を動かすことで、目で見て耳で聞いて手で覚えて…という風に感覚をフルに使う必要があります。そうすれば、感覚のどこかにひっかかって体がおぼえていてくれるものです。

また、よく『20回ずつ練習しなさい』などと回数を指定することがありますが、それよりも、『覚えるまで書く』ことをお勧めします。回数を指定してしまうと、その回数を満たすことに意識が取られて本末転倒になってしまいかねません。簡単に覚えることのできる単語の練習は3回くらいでもいいと思います。その代わり、覚えられないものは100回でも200回でも書くようにしていただくと、単語の定着ははるかによくなります。

 

Q英語の長文がなかなか読めません。どうしたらいいでしょうか?

英語に対して自信がないという方に比較的多いです。長文が苦手という方も、実は一文一文をピックアップしてみると意味がすらすらと取れたりするものです。英文の分量に圧倒されてしまって、頭の中が真っ白になって落ち着いて読めない、という状態になってしまっていることが原因であることが多いです。ですので、まずは『一文一文は自分のよく知っている英文だ』というしっかりとした意識・自信を持てなくてはいけません。ただし、根拠なく『自信を持たなくてはいけない』と言うだけでは自信はとてもではないですが生まれませんので、英文にくじけない自信を養うために、まずは教科書の文章を完璧に訳する練習からはじめることをお勧めしています。

・ノート作りの徹底→見本を実際に見せ、効果を確認してもらう

・単語の習得徹底→チェックテストや対策冊子

・学校ワークの徹底→目標は3周以上すること

・教科書の本文和訳、和文英訳、本文暗記(暗唱)まで完璧に

・過去問研究→過去良く出ている形式を確認

学校で勉強する英語は、まずは、教科書の本文をマスターすることが基本中の基本です。

学校の定期テストであれば、学校の教科書の内容(単語、文法、重要表現)がマスターできれば、高得点を取ることができます。進学校であっても学校で扱った長文の載っている小冊子の文章をしっかりマスターできれば、高得点が期待できるでしょう。

この教科書のマスターのために使える予習・復習用のノートの作り方を今回はご紹介します。

○ノートの作り方(予習)

罫線ノート

まずは、学校などで使う教科書と、罫線が入った大学ノートを用意しましょう。ノートは左右の見開きを使っていきます。

縦線を入れる

次に、左右のページそれぞれ、ボールペンなどで、中央から3,4センチ位のところに縦線を引きます。

本文を写す

次に教科書を見ながら、ノートの左側に本文を写していきます。基本的に1行に1文を丸写ししていきましょう。中学生の指定教科書くらいの分量であれば、1ページに1パートくらいは収まるでしょう。高校生の教科書の文章は長いものもあるのでページをまたぐかもしれませんが、自分でわかりやすいところで区切ってください。

新出単語を書く

次に先ほど縦線で区切った、左のページの中央の空いているスペースに教科書で出てくる新出単語を一つずつ書き写していきます。

意味を調べる

右のページの、縦線で区切ったスペースは、左のページで出てきた単語の意味を調べて書いていきます。学校の授業前に予習として取り組みましょう。

和訳

最後に、右側のページの残りのスペースに左側に写した本文の和訳をしていきます。予習として取り組むため、辞書や英文法を参考書で調べてもかまいません。書き写すときに1行飛ばしながら書けるのであれば、スペースを作り、後で書き込みができるようにするのもおすすめです。

これで、予習は完成です!!

○ノートの利用法(復習)

ノートは、ただまとめたり作るだけでは、価値が半減してしまいます。勉強にどのように生かすかがポイントです。では、このノートをどのように利用するのかを説明しましょう。

チェック左

ノートの右半分を折るか、見えないように、下敷きなどで隠します。

まずは、英文を声を出して、音読してみましょう。新出単語も詰まらずにちゃんと発音できるか確認するようにしてください。

そして、左側に書かれている英文と新出単語を見ながら、まずは、英語の意味確認と和訳の練習をします。

下敷きなどで隠して、その上に裏紙などで、書きなぐる感じでもかまわないので、どんどん、チェックして、できないものはどんどん書きながら覚えていきましょう。

チェック右

左側で、単語の意味と和訳がばっちりになれば、今度は、左側を隠します。

右側には、英単語の意味と和訳が書いています。これを見ながら、今度は、英語のつづりの確認と英作文の練習をしていきます。

これも、裏紙などにどんどん書いていきながら、練習をしていきます。間違いやすいものは、ノートにチェックマークを入れるなどして後日チェックするときにわかりやすくしておきましょう。

ここまで練習できると、また英文を見ながら、今度は、暗唱できるまで読み込み、英文を覚えてしまいましょう。

ステップアップしながら、何度も英文を見ているため、意外とスムーズに覚えることができると思います。ここまで練習できれば、教科書レベルの文章はもう完璧です。

このノートで、テストなどによく出る単語の意味、つづり、和訳、英作文、文法や熟語などの表現の使い方などの練習ができてしまいます。しかも、文章の中で自然と練習していくので単語一つだけ、英文法だけで覚えるよりも、応用が利くようになります。

たかが、教科書の文章ですが、これを中1から蓄積していくと、模擬試験レベルでも十分太刀打ちできるようになってきます。後は、自分の志望校やレベルに合わせた問題集をやりこんでいけば、英語はかなり得意になっていくでしょう。

正しい多読のポイント

中学生や高校生が学校や模擬試験、入試などで受ける英語のテストは、年々、英語の文章問題が多くなってきています。試験形式によっては、ほとんど英語の長文だけで大問題が作られているところも珍しくありません。

この英語長文を得意にするためにはどうしたらよいのでしょう。

読解のテクニックや教材も昔に比べてたくさん出てきました。たくさん出てきて情報が増えるのはいいのですが、自分にあってない方法や、教材を使うと効率が悪くなりますので注意が必要です。

まず英文に限らず、外国語の勉強をするときによくやるのは、一文一文を正確に訳していく作業。日本語だって古文は同じ事をしますね。

これは、精読というやり方です。この精読も大切ですし、学校の定期テストでは、こちらの勉強法の方が点が伸びるケースも多いのですが、入試など実戦レベルでは、一文一文訳していくと時間がかかるといった問題も出てきます。

その時に、やっておきたいトレーニングが「多読」です。

多読は、文字通り、たくさんの文章を読むということ。基本的には、好きなジャンルの本や文章をたくさん読んでいけばいいのですが、一応コツがあります。

このブログにもコメントを書いてくれている樹莉花さんのブログにも記事がありましたので、読んでいただければと思います。

多読の真実。単語を暗記するな。辞書を引くな。勉強するな。好きな本を読むだけで英語がどんどんできるようになる

ポイントとしては、簡単にまとめると以下のようになります。

・自分のレベルよりも易しいものを選ぶ

・根をつめすぎない。読みにくければ、違うものを読む

例えば、高校生が英語を勉強しているなら、高校レベルの英文をどんどん読むよりも中学の教科書レベルや英語の絵本などを読むことからはじめるくらいでいいでしょう。難しいものは、いちいち英単語を調べたり、文法を参考書を持ってきて調べたりと効率が悪くなります。易しいものをどんどん読んでいき、英語を英語で理解できるくらいになっていくようなイメージで捉えましょう。

また、日本語の本の読書でも同じだと思いますが、読んでいて、面白くない、わからないものがあれば、気にせず、違う本に変えてもいいでしょう。いったん休んでのってきたら、また途中から読んでもかまわないですし、勉強とこだわって1冊1冊を完璧にと考えると逆効果になることもあります。

このあたりのポイントをおさえて、読書量を増やしていけば、英語の読解力もだんだんとアップしていきます。

シャドーイングの仕方

聞こえてきた英語を同じように後から追いかけて発話すると言うトレーニング方法です。同時通訳をする方なども必ず行うトレーニングだそうです。

このトレーニングのメリットは、

1.簡単であること(再現性が高くやれば誰でもできる)

2.リスニングとスピーキングのトレーニング効果があること

3.覚えようと意識しなくてもある程度は、自然と覚えれること(意識すればさらに効果があります。)

などかなり効率的なトレーニングです。

私が知っている私立中学校でも取り入れていますが、中学1年生で英検3級合格(中学3年生程度)をバンバン出しているそうです。

実はこの方法、皆さん誰もがやった経験があるはずです。それは、「お気に入りのアーティストの新曲の歌詞を覚える」時にしているはずです。曲を聴きながら歌詞カードを見ながら追いかけて歌っていますよね?もちろん必死に覚えようとしていることもあるでしょうが、何気なく、口ずさんでいると知らないうちに覚えちゃったといった経験もあるはずです。これを語学マスターに応用すればいいのです。

まとめ

まなぶことの基本はやはりまねることです。

まねることは、すべての基本、英語だけではなく、他の勉強、スポーツ、仕事にも応用が聞きます。

やり方がわからない、行き詰ったときはまず、できる人のまねをしてみましょう。

 

数学の勉強のやり方

Q数学の方程式が上手く立てられません。どうしたらいいですか?

方程式の式が立てられないという方の大半は、小学校で学習する『速さ』『割合』といった単元が苦手なまま中学生になってしまった方が多いです。もしそういったところに原因があると思われる場合は、例えば授業で小学校までさかのぼった家庭学習課題を出してもらいます。このように、整数で式を立てるのが一番簡単で、次に小数・分数で式を立てること、一番難しいのがxなどの文字で式を立てることです。ですので、まずはしっかりと整数で数量関係を式に表す練習をする、そして次に小数や分数、その上で方程式の式を立てる練習、という風に段階的にレベルを上げていけば、相当式が立てやすくなります。何度も反復練習を重ねて、定着させていけば、中2で連立方程式、中3で二次方程式、と発展していく方程式の問題にも対応しやすくなります。

 

Q関数の問題が苦手です。どうしたら解けるようになりますか?

公立高校入試問題では、関数の知識を問われる問題のウエイトが高いです。学校の先生もそれを分かっているので、実力テストなどでは関数の応用ないし発展レベルの問題を積極的に出題してきます。関数の苦手はすぐにも克服しなければいけません。関数の苦手の場合、座標に慣れていない・グラフの式を求められない、といった、『関数を使いこなせていない』というケースが多いです。ですので、まずは中1で習う比例反比例で基礎を固めます。次に中2で習う一次関数を演習します。関数は敷居が高い部分が他の単元よりもありますが、その分、一度分かってしまえば、後は数字や文字を少し変えるだけで解ける問題も多いです。出来るようになれば得点源になります。徹底的な反復練習を通して、いち早く関数を得点源に変えてしまいましょう。

 

Q図形が苦手です。何かポイントはありますか?

図形は苦手、とはなから決め付けてしまう人もいますが、実は図形は慣れです。『ひらめきに優れた選ばれた人間だけしか解けない』というように考えている人も多いですが、目が図形に慣れればはるかに図形が解きやすくなります。とにかくたくさんの問題をこなすことが得意にする近道です。公立高校入試問題では、関数と並んでウエイトの高い分野となりますので、得点源に出来るように演習を重ねる必要があります。目が慣れてくれば、解法の道筋が浮かぶようになってきます。平行線であれば錯角と同位角、円であれば円周角や中心角など、図形の性質を常に思い出しながら問題と向き合うように意識しながら演習を積みましょう。すると『ひらめく』ようになります。図形の『ひらめき』は何も根拠のないところから生まれるものではありません。因数分解の方がはるかに『ひらめき』を要求するくらいです。とにかく慣れましょう。

・教科書例題、類題、章末問題等の理解徹底(問題を解くよりは、読むという感覚でもいいです。特に例題)

・学校ワークの徹底→3周を目標に!!

・過去問研究

 

国語の勉強のやり方

・抜き出し問題は設問の条件をチェックすること、「文中から15字以内で抜き出しなさい」「文中の言葉を使って書きなさい」「最初と最後の5文字を書き抜きなさい」などの条件をしっかり読み、解くよう徹底する。・文法は覚えなければならないものを数えさせる。例えば品詞分類なら、そもそも品詞とはいくつに分かれるかを数えさせる。数えると、全部で10個覚えればよい。しかもそのうち名詞、接続詞、動詞、形容詞、形容動詞は(大体の人は)すぐ覚えられる。すなわち残りの5個、副詞、連体詞、感動詞、助詞、助動詞さえしっかり覚えれば、品詞分類は大方大丈夫。「5個でいいんだ」と自信が持てる。同じように、覚えるべき項目を数えてみれば、なんとなく思っている苦手意識を打ち消すことができる。・評論文は、「それ」「この~」など指示語、代名詞にすべてマークをし、すべて正確に言い当てられるようにしておくとよい。・古文は主語の省略が多い為、行動、言動ひとつずつ、登場人物のうち誰の行動や発言なのか、すべて正確に言い当てられるようにしておくこと。・速読力養成の為、新聞の天声人語など等を読むこと。高校生なら30秒、中3で50秒程度が目安。理解よりもスピードに重点を置くようにする。

・教科書の読み込みの徹底→漢字の読み方、古典であれば現代仮名遣いの読み方等完璧に!

・(古典であれば)現代語訳、本文暗記、時代背景や作者名、原典等の基本事項の暗記徹底

・学校授業ノートの確認(要点整理)

・学校ワークの徹底

・過去問研究

 

理科の勉強のやり方

・参考書の使用→特に実験は準備器材や実験方法、実験結果までを一連の流れで理解する。特にニューコースがおすすめ!

・学校ワークの徹底→この中で重要用語等を習得する

・過去問研究

 

社会の勉強のやり方

・学校授業で使用している教材(教科書・プリント)を精読する→まずは語句を「見たことがある」状態にする

・学校ワークやプリントの徹底

・一問一答式の問題で演習

大学受験・定期テストで使える知ってて得する歴史の勉強法(小技)

歴史の勉強は好きですか?好きな子は歴史に関する知識を詰め込むことはまったく苦ではないのですが、苦手な子にとってはかなりきついですよね。

学校の先生が、重要だといっている用語、どれくらいの重要度かわかれば少しは暗記にメリハリがついて楽になりそうではないですか?そんなことは考えたことはありますか?

高校ですすめられる参考書の中に日本史と世界史の用語集(山川出版)があると思います。この用語集をよく見てもらうと次のような記載があるのをご存知でしょうか?

たとえば、世界史だと

フランス革命⑪

といった具合に用語の後ろに○で数字が書いてあることがあります。これは、日本史でも世界史でも共通しています。この丸の中の数字にヒントがあるのですが、山川の用語集は、検定教科書11冊に出てくるよう語数をチェックしています。

丸の中に入る数字は1から11まである事になります。

1は検定教科書で1冊しか採用されなかった用語で、11は全ての検定教科書で採用されている用語ということになります。

11まで来ると知っていないとおかしいレベルの用語ですので、必ずおさえないといけない用語です。1になると便宜上触れた用語と考えられるので、定期テストに仮に出たとしても入試ではほぼ出ないと考えられますね。

このように数字の大きな用語をチェックするだけでも、暗記すべき用語かどうかがわかります。これを知っているかどうかは、後でじわじわ利いてきます。

定期テストで勉強する場合も、テストを作る先生の立場で考えるとマニアックな知識を覚えるよりは、入試などで出やすい重要な用語をまずはおさえるような構成にするでしょう。大学までエスカレータ式の学校で指導要領を逸脱してマニアックな内容を学習している先生がいれば別ですが、通常センター試験などを意識した問題作成や学校の授業をするのが普通です。

こうした、教科書採用頻度という基準を知っているだけでもしっかり覚えるもの参考程度で把握しておけばいいものなどメリハリがつくので勉強がしやすいと思います。

普段なんとなくやっている暗記や勉強もちょっとしたコツを知っているだけで、勉強の能率が変わってくるいい例ですね。こうした知恵を積み重ねていくことで受験もかなり楽になっていくので、先輩や先生などからどんどん勉強のコツや方法を仕入れていきましょう。

 

その他 勉強のやり方

【問題集のとき方】

① 問題文を読み、解答を見ながら答えを一通り全部書く

② 覚えた「つもり」になっているので、解答を隠し自力で取り組む

③ ②で間違えた問題を声に出して読み、解答を10回以上書く。とにかく書きなぐる!

④ ②で間違えた問題のみもう一度解く

⑤ ②~④を繰り返し、間違いが無くなればもう一度最初から解く

⑥ それでも間違えた問題はルーズリーフなどに問題を貼り付け、いつでもチェックできるようにする

⑦ 問題→解答が完璧になれば、解答→問題文に取り組む

 

【復習のすすめ】

授業を受けるだけで、その後、何も勉強しなければ決して学力は向上しません。授業は学習のきっかけでもあります。授業でならったことを確実に身につけるためには、復習が必要です。復習の習慣を継続することが成績向上の近道になります。

復習をしなければ人間はすぐに忘れてしまう!

人間は覚えた内容をいったいどのくらい覚えておくことができるのでしょうか。そのことについてエビングハウスという心理学者が詳しく研究をしました。右の図が、人間がいったん覚えたことを、どのくらいの量をいつごろまで覚えているかを表わした「エビングハウスの忘却曲線」です。人間は覚えた量のかなりの部分を忘れてしまう結果がでていますが、復習をすることによって、忘れる量を減らすことができるのです。

効果的な復習とは?

復習をしなさいと言われても何をしたら良いのかわからないことはないでしょうか。先ず、最初にしてほしいことは授業で教えてもらった問題をもう一度、自力で解きなおすことです。わからなければ、授業のノートを見ても構いません。先生に教えてもらった重要事項を確認しながら、なぜそうなるのかを理解しましょう。わからなければ、先生に質問しなおしてください。理解できた後は多くの類題を解いていきましょう。